つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

波真田かもめ先生の「恋かもしれない」はフルールコミックスのwebサイトで連載されていました。
3巻まで発売されていて、これで完結です。











年下の大学生と、ゲイで書籍の校正をしている社会人との出会いから始まるお話です。

これはフルールのwebサイトで連載中から読んでいました。
本文中には別の言い方で表現されるのですが、フルールの紹介ページにあるフレーズがとても好きです。

「こっそり生きてこーよ、ふたりで。」

このフレーズだけ見てもそれほど特別には思えないかもしれないけど、作品を読んでいくとこの言葉がすごく響いてきます。

シリアス度 ★☆☆☆
H度 ★★☆☆


ーーここからネタバレもありますーー




失恋して沖縄の離島に勢いで行った踊場と、踊場が海に落ちそうになったりふらついて倒れたところを助けてくれた弥生。
踊場が死のうとしてるんじゃないかと心配してくれた弥生に、踊場はゲイで失恋したこと、もう恋なんていらないと自分の身の上を話すことで楽になる。

踊場は二度と会うこともないし弥生の声が心地良くてついいろいろ話してしまうのですが、東京に戻ってまた弥生に会ってしまうんですね。

そして年上だと思ったらまさかの年下でしかも大学生。
もう二度と会わないようにしようと思いながら、行く先々でばったり会ってしまう。

弥生のことは気にしてないつもりでも、弥生とHしている夢を見てしまった踊場は単なる欲求不満なのか、実は弥生のことが気になっているのか。

弥生の方はまだ踊場が失恋を引きずっていると思っているので、つい気にかけてしまう。
いろいろ言ってくる弥生につい「俺の性欲を満足させられるのか」と売り言葉に買い言葉で言ってしまったことからセフレの関係が始まります。

思いがけず弥生の初体験の相手になってしまった踊場は、ゲイではない弥生に本気にならないように自制しようとするのに弥生の方はどんどん踊場にはまっていく。

なにもかもとっぱらってしまえば二人は相性も良くお互いを好きになっているのに、それができなくてすれ違ったりケンカをしてしまう過程がじれったかったりします。

弥生はまっすぐに踊場に向き合ってくるけど、踊場はいままでの経験があるだけに考えすぎて素直になれないところももどかしいけど、少しずつ少しずつ逃げられなくなって離れられなくなっていくのが読みポイントかな。

弥生の成長と、踊場がなんだかんだ理由をつけて認めないようにしていながら結局弥生を受け入れていくところ、そんなふたりのやりとりに引き込まれる話です。

波真田かもめ先生の作品は、ゆっくりゆっくり時間をかけてふたりが恋をしていく過程が優しく描けていて好きです。

この「恋かもしれない」は優しい気持ちで読める作品で、読み終えた後にきっとふたりこのまま幸せに生きていくんだろうなと想像してしまいます。

最後に踊場が「弥生を好きになってよかった」って思えてよかった。

ほかにも弥生の先輩で同じくゲイの篠先輩とか、踊場があこがれていた作家の木地先生といった個性が強い脇キャラの活躍もまだまだ読みたかった。

優しくて、幸せな話。大好きです。また番外編とか描いてくれないかな。

3/1までですが、電子書籍サイトではフルール3周年フェアをやっていて、一部のコミックスが無料または50%オフで購入できますよ。

「恋かもしれない」も一部対象になってます。