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BLマンガ読書日記ときどき脱線

日々の癒しにたしなんでいるBLコミックの感想や紹介をしていきます。たまにハーレクインとか、脱線する時も。

BL「は」行

22 3月

「世田谷シンクロニシティ」本郷地下

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

作者が本郷地下さんと知り、迷わず購入しました。




「世田谷シンクロニシティ」著者:本郷地下


それは同じ作者のこちらの話が大好きだから。
「ふくふくハイツ」です。




「ふくふくハイツ」著者:本郷地下

人間に化けることができるイタチ科テンのマルと、人間の男の子スナオのお話。
ふたりの何気ないけど楽しい同居生活に、出会いと逃避行?
とにかく読んでいてほっこりする日常生活が優しく描かれています。

BL未満だけど、ふたりがお互いのことを大切に想っていることが伝わってくる大好きな作品のひとつ。


さて、世田谷シンクロニシティの話に戻りますが、
表紙の高史(たかふみ)は好きになるのは女の子なのに、男にしか欲情できないことに悩んでいる大学生で、バイト先のカフェによく来る男性が気になっている。

恋人の舞(女性)の転勤のため同居から学校の寮へ移るが、同室になったのがカフェでいつも見かけていた男性、深町だった。

シリアス度 ★★☆☆
H度 ★★☆☆

シンクロニシティとは意味のある偶然の一致のこと。
高史は寮で深町と同室になって以来、あらゆるバイト先や学校の授業で深町と一緒になりお互いのことを知っていく。

表紙の泣き顔は高史の悩みやどうにもできないつらさ。ラストシーンにつながっていきます。

体質のことを知りながらゆっくり進もうと恋人になってくれた舞を好きで大切にしたい気持ちと、深町と越えてしまった身体の関係。

舞を裏切っているという罪悪感、今まで好きになった女の子たちに応えられなかった悲しみ、自分が何者なのかわからず周りを傷つけていることに悩んでいる高史はせつない。

高史と同じ呼び方の幼馴染の貴史(たかふみ)を好きで、でも言えなくて友達として会いつづけてる深町もせつない。

悩んで迷って傷ついて傷つけて、わからないながらも区切りをつけて新しい一歩を踏み出したふたり。

ふたり一緒の未来が明るいものでありますように。

描き下ろしの数年後は、アナグラムのお話。
ふたりの名前もシンクロニシティしてたんですね。
もう完全にお互い運命を感じたことでしょう。





27 2月

「恋かもしれない」波真田かもめ

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

波真田かもめ先生の「恋かもしれない」はフルールコミックスのwebサイトで連載されていました。
3巻まで発売されていて、これで完結です。











年下の大学生と、ゲイで書籍の校正をしている社会人との出会いから始まるお話です。

これはフルールのwebサイトで連載中から読んでいました。
本文中には別の言い方で表現されるのですが、フルールの紹介ページにあるフレーズがとても好きです。

「こっそり生きてこーよ、ふたりで。」

このフレーズだけ見てもそれほど特別には思えないかもしれないけど、作品を読んでいくとこの言葉がすごく響いてきます。

シリアス度 ★☆☆☆
H度 ★★☆☆


ーーここからネタバレもありますーー




失恋して沖縄の離島に勢いで行った踊場と、踊場が海に落ちそうになったりふらついて倒れたところを助けてくれた弥生。
踊場が死のうとしてるんじゃないかと心配してくれた弥生に、踊場はゲイで失恋したこと、もう恋なんていらないと自分の身の上を話すことで楽になる。

踊場は二度と会うこともないし弥生の声が心地良くてついいろいろ話してしまうのですが、東京に戻ってまた弥生に会ってしまうんですね。

そして年上だと思ったらまさかの年下でしかも大学生。
もう二度と会わないようにしようと思いながら、行く先々でばったり会ってしまう。

弥生のことは気にしてないつもりでも、弥生とHしている夢を見てしまった踊場は単なる欲求不満なのか、実は弥生のことが気になっているのか。

弥生の方はまだ踊場が失恋を引きずっていると思っているので、つい気にかけてしまう。
いろいろ言ってくる弥生につい「俺の性欲を満足させられるのか」と売り言葉に買い言葉で言ってしまったことからセフレの関係が始まります。

思いがけず弥生の初体験の相手になってしまった踊場は、ゲイではない弥生に本気にならないように自制しようとするのに弥生の方はどんどん踊場にはまっていく。

なにもかもとっぱらってしまえば二人は相性も良くお互いを好きになっているのに、それができなくてすれ違ったりケンカをしてしまう過程がじれったかったりします。

弥生はまっすぐに踊場に向き合ってくるけど、踊場はいままでの経験があるだけに考えすぎて素直になれないところももどかしいけど、少しずつ少しずつ逃げられなくなって離れられなくなっていくのが読みポイントかな。

弥生の成長と、踊場がなんだかんだ理由をつけて認めないようにしていながら結局弥生を受け入れていくところ、そんなふたりのやりとりに引き込まれる話です。

波真田かもめ先生の作品は、ゆっくりゆっくり時間をかけてふたりが恋をしていく過程が優しく描けていて好きです。

この「恋かもしれない」は優しい気持ちで読める作品で、読み終えた後にきっとふたりこのまま幸せに生きていくんだろうなと想像してしまいます。

最後に踊場が「弥生を好きになってよかった」って思えてよかった。

ほかにも弥生の先輩で同じくゲイの篠先輩とか、踊場があこがれていた作家の木地先生といった個性が強い脇キャラの活躍もまだまだ読みたかった。

優しくて、幸せな話。大好きです。また番外編とか描いてくれないかな。

3/1までですが、電子書籍サイトではフルール3周年フェアをやっていて、一部のコミックスが無料または50%オフで購入できますよ。

「恋かもしれない」も一部対象になってます。








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