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BLマンガ読書日記ときどき脱線

日々の癒しにたしなんでいるBLコミックの感想や紹介をしていきます。たまにハーレクインとか、脱線する時も。

2018年05月

18 5月

「SWEETと呼ぶにはまだ早い」麻酔

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

初読み作家さん。
表紙が雑誌の表紙みたいで目を引きました。



「SWEETと呼ぶにはまだ早い」著者:麻酔

見ての通り、パティシエ同士のお話です。
ケーキの絵がいっぱい出てきます。
とてもおいしそう。カラーページのケーキも絶対おいしい。

個人的に食べ物と花の絵が繊細できれいな作家さんが好きです。

突然、同棲中の彼女から好きな人が出来たから出て行ってほしいと追い出された香川。
泊まり先に悩んでいるところに職場の後輩の芳賀が通りかかり、行きがかり上泊まらせてもらうことに。

始まりは唐突な同居からですが、その後はプライベートや仕事を通してふたりの距離が近づいて・・・なかなか近づいて行かないんですよね、これが。

香川は優秀なパティシエで仕事はできるが、私生活はわりとポンコツぎみ。
ケーキ馬鹿で人の名前や顔を覚えるのも苦手。

芳賀は過去に香川に会ったことがあるらしく、それとなくそのことを匂わすけど香川は全然気づかない。

パティシエが煙草を吸うなと言う香川にタバコ辞める代わりにキスさせてくださいと迫ったり、初めて会った時のように眼鏡を掛けて見たりと努力するも通じず。

はっきりとどこで会ったと伝えても、会った覚えないし人違いと一蹴。

途中までほんとに芳賀が不憫でした。

結局最後までしっかりと思い出さなかったのかな。
でも芳賀のがんばり勝ちってことで。
思い出してもらえなくても、今の自分を好きになってもらえたならそれでいいよね。

描き下ろしでふたりの出会いが描かれていますが、香川さん適当だなーということと芳賀は香川に近づけるまで頑張ったんだなということがよくわかりました。

いつか独立してふたりでケーキ屋をやるといいですね。



10 5月

「まずは美味しいご飯を食べよう」うたみつほ

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

GW中もほぼ仕事でしたが、世間は遊びモードで電子書籍サイトもキャンペーンや割引クーポンなどいろいろ出てたので、ちょこちょこ買ってました。

いつもは基本ひとつのサイトに決めているのですが、他にも3つ登録しているサイトがあります。
こういう大型連休の時などはサイトごとにおすすめが違ったり、普段あまり使っていないサイトでめちゃくちゃいいクーポンが貰えたりするので、あっちこっちで購入して読み返したい時に探すはめになります。

今回もいくつか気になる作品や絶対買うと決めている作品をフォローしておいたものを、キャンペーンやクーポンに合わせてふたつのサイトで買いました。
買う時に決めているルールは、シリーズものは同じサイトで買うということ。
これを電子書籍ビギナーの時に別々のサイトでやってしまって、最初から読み返す時に続きどこだっけ?買ってたよね?と毎度探しているからです。

前置きが長くなりました。
今回は、こちら。


「まずは美味しいご飯を食べよう」著者:うたみつほ

これ、表紙に帯がついているんですよね。
電子書籍で帯ついていることがほぼない(自分が買った中では)ので、うれしい。
めくるとちゃんと帯なしの表紙も見れます。

帯がついていると表紙の人が箸でトンカツをつかんでる絵にしか見えませんが、帯なしで見ると左手を添えているのがわかるので、照れて目を反らしながら相手に食べさせようとしている絵に見えます。
帯楽しい。

自炊し真面目に生活しているサラリーマンの葉山。
ちゃんとしているようで、過去のトラウマから人に触れられるのが苦手で一人で生きていけるように家事を身に付けひっそりと生きてる。

あけっぴろげで遠慮がなく素直な学生の春。
でもゲイだから諦めた恋もあるし、バレないように誤魔化して笑いながらそんな自分が嫌で自分の気持ちをちゃんと伝えられるように変わりたいと思ってる。

そんなふたりが偶然知り合ったことから春にご飯を作ってあげるようになって、少しずつ少しずつ距離を縮めていくお話です。

ふたりの心の動きがしっかり読ませてくれます。
春が葉山を好きになる過程とゲイじゃない葉山が春を好きになっていく過程は全然別で、交差したり離れたりすんなりとはいかないけど、いつしかそれが一本の道に繋がっていく。

葉山はトラウマがある分だけ悩むし決断に時間がかかるけどそれだけ真剣だし、春も悩んだり怖くなったりそれでもそばにいたいと頑張る姿がかっこいいです。

あとタイトルに偽りなく、ご飯がとっても美味しそう。




2 5月

「Marble」川唯東子

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

長らく待っておりました、川唯東子先生の新刊です。


「Marble」著者:川唯東子

この作家さんは、前作の「雫 花びら 林檎の香り」でどはまりし、次作をずーっと待ち望んでいたので、やっと新作を読めて嬉しい

今作の「Marble」も「雫~」も社会人同士の話で仕事に取り組む姿勢や背景、ふたりだけで話が進んでいくのではなく周りの人たちの関わりから少しずつ変わっていく関係性などがしっかりと描かれているので読み応えがあります。



「雫 花びら 林檎の香り」著者:川唯東子

絵柄もきれいで好きなのですが、あとがきで実は長らく絵が描けなくなっていたということを言われています。
物理的なことではなく、心理的なことでしょうか。
自分の絵がわからなくなって苦しくて・・・と、そのころの心境を綴っていました。

自分の好きな作家さんがずっと作品を出し続けてくれるのは、ほんとに有難いことだと改めて思いました。

で、この「Marble」ですが、とあるビストロのソムリエとシェフのお話です。

新店のオープニングスタッフとして入った時からずっと一緒に働いているソムリエでホール担当の梶さんと腕はいいけど愛想のない近森シェフですが、最初さらーっと読んだ時はこれってBLに発展するの?と思うくらい二人の間に何もなく、後半で一気にBLになったぞという感じでした。

でも2回目に改めてじっくり読んでいくと、ちょっとしたしぐさや表情でちゃんと最初から意識していることがわかります。
(これは多分に自分が最初に斜め読みしすぎたせいでもあるけれど)
この作家さんはあまりモノローグやセリフで補充しすぎないところで、何度もじっくり読みたくさせてくれるのかな。

梶は近森に一番近いポジションにいていつもフォローしたり世話を焼きつつも、それは店のためと尊敬するシェフである近森が腕を存分に振るえるようにするため。

一方の近森は梶に甘やかされつつも一定の距離を置いてそれ以上踏み込まないようにしていたのに、ある時その距離が微妙にずれて今までのように振る舞えなくなってしまう。

でも、これを乗り越えた先にお互いの新しい関係性と店の新たな発展があるんですよね。
タイトルの「Marble」の意味は最後にちゃんと出てきます。

そして仏頂面の近森の後半のテンパリ具合やとろけそうな表情がカワイイ。
☆が飛んだりハートが飛んだり前半とのギャップがたまりません。
そのギャップに一喜一憂している梶さんも。

若い二人が切り盛りするビストロもこんなお店がほんとにあったらいいのにーと思いますが、
10年20年後の円熟した二人がおもてなししてくれるお店もぜひ行きたい。

厨房の様子とか食材の話題とかもとてもリアルなので、そこも細かく読んでると面白かった。

願わくば、この作家さんがまた次作に取り組んでくれると嬉しいな。




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