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BLマンガ読書日記ときどき脱線

日々の癒しにたしなんでいるBLコミックの感想や紹介をしていきます。たまにハーレクインとか、脱線する時も。

2018年03月

14 3月

「home」つゆきゆるこ

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

初めて読む作家さんなのですが、
いつものごとく電子書籍サイトで表紙が気になって、試し読みで気になって購入というパターンです。



「home」つゆきゆるこ

ちなみに今回は良いクーポンがゲットできたので、気になった4冊まとめて購入。
その第1冊目です。

表題作と短編2編が収録されています。

シリアス度 ★★☆☆
H度 ★★☆☆

この作家さんの特徴なのか、この作品にそういうテイストのものをまとめたのか、捻くれていてどこか歪んだ、それでいて優しい愛がちゃんと存在する、そんな話が揃っています。

表題作の「home」は、一軒家で一人暮らしをしている小説家の辰巳と澄晴という少年が出会うところから。
最初は澄晴を煩わしく思っていた辰巳がそばにいることに慣れたころに、澄晴が親の転勤で海外に引っ越しすることになる。

「目の届くところにいてほしい」
「絶対に帰ってくるから、この家で待ってて」

辰巳と澄晴の約束は10年の時を経て動き始めるんですけど、辰巳は澄晴に向けて書いた孤独な男が子供に恋をして悲恋に終わる小説を送るんですよね。
自分の気持ちを伝えるのと同時に、きっとこれを読んだら澄晴は帰ってこないだろうと思って。

10年も待ったのに、いざとなると向き合うのが怖くなったんですね。

・・・もう澄晴がこの家に来ることはないだろう。・・・それでいいいんだ。
とひとりつぶやいた辰巳さんが哀しい。

でも、それを読んでなお、読んだからこそ時が来たら一目散に辰巳のいる家に帰ってきた澄晴。

まだ何も言ってないのに勝手に終わらせるな!と。
子供の頃のまま泣きながらまっすぐにぶつかってくる澄晴。
お互いに気持ちが通じていたことがわかって、ハッピーエンド。

かと思いきや、10年会ってなかったのだから辰巳が大きくなった澄晴にとまどうのは当たり前。
澄晴から見る辰巳は多少老けた?くらいで、昔のままかもしれないけど。

澄晴が食事をあーんして食べさせようとすると、
「介護は必要ない」っていう辰巳と「もっと甘い発想してよ」という澄晴のやりとりが微笑ましい。

成長した澄晴に未来を歪めてしまったのではと不安になる辰巳と、成長した自分より子供だった自分の方がよかったのだろうかと不安になる澄晴。

でも、今はそばにいるから、ちゃんとふたり想いを伝えあえて・・・
まあ澄晴も若いから暴走はするよね。それを優しく受け入れる辰巳。

ちゃんと恋人同士になったふたりに、次に訪れるのは嫉妬。
お互いの他の人に見せる知らない顔に、知らない過去に。
みっともないとこをお互い見せ合って、でもそれがふたりでいるということ。

これからは辰巳の家じゃなく、ふたりの家で一緒に暮らしていくんですね。
このふたりの何気ない日常をまだまだ見ていたい気持ちを残し、物語はジエンドです。

さて、この後に収録の2編。
「せまいせかいに」は「下衆BL」に、
「ENDRESS WELCOME BACK」は「屑」アンソロジーに収録された作品とのことで、
どちらも歪んだ愛なのですが、嫌いじゃないです。
ふたりだけの、ふたりだけにしかわからない世界。
切ないけれど、確かな愛があるならそれでいい。みたいな。

最後に「home」の描き下ろし「feel at home」は執筆で忙しい辰巳にいつだって構って欲しい澄晴。
でもそれは澄晴だけじゃなくて辰巳も一緒だとというお話。

ふたりの家の縁側でぽかぽか日向ぼっこしているような、温かな幸せをいただきました。







8 3月

「まどかさんは別れたがり」黒木えぬこ

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

電子書籍サイトをなんとなく見ていたら、タイトルが気になって思わずポチっとしてしまいました。




「まどかさんは別れたがり【特典付き合本版】」著者:黒木えぬこ


黒髪眼鏡がまどかさんで、お相手は千代田くん。
あるきっかけから付き合うことになったけど、まどかさんとしては本当に付き合うつもりはなくて家に押しかけてきてる千代田に毎日「別れる」「出てけ」と言い続けるが・・・

シリアス度 ★☆☆☆
H度 ★★★☆

--ネタバレ注意ですーー



あるきっかけとは
まどかさんは常に女性から告白されるタイプで彼女を切らしたことがない。
でも寄ってくるのが、めんどくさい粘着気質の女の子ばかり。
さらにはストーカーになって家にも学校にも付きまとってくるようになって疲れ果てていた。
大学の飲み会で隣になった千代田は話していて居心地がよく、千代田がストーカーのうわさも知っていたことから、その対策として自分と付き合ってと。
まどかさんから言ってるんですよね。

千代田がストーカーの女の子に話を付けたと、それっきりストーカーされることがなくなったのでまどかさんは「別れる」「出ていけ」と言い続ける訳です。

それをのらりくらりとかわす千代田と、つい千代田にHに持ち込まれトロトロになってうやむやにされてしまうんだから、結局まどかさんって・・・

まどかさんは自分は淡泊だしめんどくさがりだからこんな関係向いてないと思っても、千代田はちゃーんとまどかさんのことをわかってる。

でもまどかさんはハタと自分が千代田のことを何も知らないことに気付いてある行動に移したことから事態が動いていきます。

ストーカーの女の子がぱたっと来なくなった理由。
千代田がまどかさんの家に居座り続ける理由。

千代田に振り回されるまどかさんがかわいい。
千代田は策士ですね。

暗かったりやばかったりする話ではなく、軽いノリで読めるお話です。






7 3月

「俺に惚れたらたべてやる」毬田ユズ

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。


毬田ユズ先生の「俺に惚れたらたべてやる」です。


「俺に惚れたらたべてやる」著者:毬田ユズ


一人で食堂を営む店主「三嶋」と、ある日ふらっと店に来て常連になった「のら」のお話。

シリアス度 ★★☆☆
H度 ★★☆☆

ーーネタバレありますよーー

「のら」というのは、三嶋がつけたあだ名。
最初に店に来た時にぼろぼろの野良猫みたいに見えたので、勝手に心の中で「のら」と呼んでいたがしばらくしてまた「のら」が店に来た時に思わずそう呼んでしまったためそれが定着してしまう。

でものらは本名を明かすこともなく、自分のことを一切話さない。
自分のことは知られたくないけど、ごはんがおいしくて安心できる場所は求めてるところにトラウマや何か事情を抱えてるんだなと。

のらは養護施設で育ったこと、里親に対してゲイであることを申し訳ないと思ったこと、一緒に養護施設で育ってきた男女の友達から結婚すると告げられて家族のような気持ちでいたのに疎外感を感じてしまったこと。

なにもかもに疲れてしまった時に、三嶋の定食屋が目の前にあり煮物の文字を見てなんでもいいから満たされたいと店に入ったのが、ふたりの出会い。

自分を満たしてくれて居場所ができて、同じゲイだとわかり、ずっとひとりぼっちだと思っていたのらが、いろいろ気にかけてくれる三嶋を好きになるのは自然の流れ。

でも三嶋はかつてセフレ三股から修羅場になったりと、今は一人で店を切り盛りしてちゃんとしてるように見えて時々昔の悪い癖が出る。

三嶋の誠実じゃない部分も知ってセフレになってもそれ以上三嶋に踏み込み過ぎないように自制するのらと、のらに今まで持ったことのない感情を持ち始めているのに、のらが自分のことを好きなことに気付いて距離を置き始める三嶋。
ふたりとも逆方向に進んでるよ。

でもある事件がきっかけになり、お互い素直に気持ちを伝えることができました。
よかった。

のらと三嶋がお互いにちゃんと向き合うまでが丁寧に描かれているので、ちゃんと付き合い始めるところでハッピーエンドなのですが、三嶋はいろいろやらしいわ、ノラはいろいろかわいいわで、この二人の後日談がもっと見たいなーと思わずにはいられません。

電子書籍は電子限定1ページまんががついてます。
のらの職業は警備員。制服いいよね。







6 3月

「こいつはダメだと知っている」吉田実加

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内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

美容師同士の業界BL「こいつはダメだと知っている」です。
仕事をきっちりこなしながら、少しずつ二人の関係が近づいていく社会人BL大好きです。



「こいつはダメだと知っている」著者:吉田実加

この話は、先に出版されている「その時までは、君のともだち」に攻めの職場の先輩として登場していた久坂晶が主役になっています。




「その時までは、君のともだち」著者:吉田実加


その時までは~は、初心なカップルの話でしたが、こいダメは大人のカップルのお話になっています。

シリアス度:★☆☆☆
H度:★★☆☆

カップルのケンカを目撃した久坂は、女性にバッグで殴られた男性に怪我をしていないか声を掛けたところ、突然キスされる。女と勝手に勘違いしたのに野郎に用はないと一方的な態度に憤っていた次の日に、職場の美容室で新しく働くことになったと紹介されたのがこの男、清水だった。

ーーネタバレご注意くださいねーー


清水が入ってから一年半たっても、久坂だけではなく他のスタッフとも必要以上にコミュニケーションを取ろうとしない。
久坂にしたら自分のことが気に入らないのかなんなのかさっぱりわからないのですが、清水が店の同僚たちに対してそういう態度に出るのは理由があるのでした。

清水は来る者拒まず去る者追わずで、人に執着しないし執着されるとめんどくさくなるタイプ。
そのくせ見た目やそのつっけんどんな態度から女性が後を絶たない。
清水は前にいた店ではその辺りで人間関係がおかしくなって辞めてきた過去があり、今の店では必要以上に人と関わろうとしないんですね。

久坂は清水に冷たい態度を取られても嫌いになれず、ある出来事から清水の家で流れで体の関係を持ってしまったことから、二人の関係が変わっていく。

久坂は冷たい態度の中にも優しさが時々顔を見せる清水に、
清水はどんなに冷たくあしらってもへこたれず接して来る久坂に、
お互いがこいつはダメだとわかっているのに惹かれていくのをとめられない。

久坂は自然な流れで清水を好きになっていくのですが、清水は今まで誰にも執着したことがないので、
「いいぜ、なってやるよ。お前の彼氏に。」とか「独り占めしたいんだろ、俺を」とか。
強気に攻めていくんですが、そんなこと言ってお前が俺じゃなきゃだめなんだろと言う久坂。

清水のことをちゃんとわかってくれる久坂と出会えてよかったね。

描き下ろしでは、いい雰囲気になったのに久坂の部屋を片付けられない性格があだに。

電子書籍では限定の2ページまんががついてます。
呼び方を名字にするか名前にするかの話をした後の夜のできごと。

出来上がったあとの、ふたりのいちゃいちゃっぷりが可愛いです。






3 3月

「恋する鉄面皮」中田アキラ

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内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。


中田アキラ先生の「恋する鉄面皮」はリーマン同士のお話で、電子書籍は電子限定で2ページのおまけまんががついてます。



恋する鉄面皮【電子限定おまけ付き】著者:中田アキラ

私は結構幅広く読む方だと思うのですが、高校生ものと社会人ものとどちらが好きかと聞かれたら、社会人同士のお話の方が好きです。

なぜかというと、高校生同士って卒業して大学行って社会人になってと環境がどんどん変わり周りの人もどんどん変わり、その間に新しい別れや出会いもあるのでハッピーエンドでも卒業後どうなるんだろうとか考えちゃうんです。

私はハッピーエンドになったら添い遂げてほしいと思ってしまうので、社会人同士だとそのままずーっと一緒に暮らしていってくれそうに思えて、より幸福感を味わえるからなんですよね。

といっても高校生同士でも好きな話はたくさんありますが。

話が逸れてしまいましたが、というわけで今回は?今回も?リーマンものの紹介です。


シリアス度 ★☆☆☆
H度 ★★☆☆


ーーネタバレ気を付けてくださいーー


入社4年目で営業部エースの北川は、実は赤面症で引っ込み思案。だからこそと仕事を必死に頑張ったら、笑顔の仮面を作れるようになり成績トップのできる男に。でも中身が変わったわけではなく、赤面症はひどくなる一方。

気持ちを落ち着かせるため、部署から遠いトイレで休憩を入れるのが日課(←これ、かつて私も同じことしていたのでめちゃ共感部分)だったが、1個しかない個室に駆け込む開発部の夏目とたびたびバッティングしてしまう。
会うたびきつい言い方をされるため嫌われてると思っていた北川だったが、実はゲイの夏目は彼のことを気に入ってたんですよね。

北川が取引先の接待で開発部の人間に声をかけたらちゃっかり夏目が参加して、・・・るわりにはやっぱり北川になぜかにらみをきかせる夏目。

でもちょっとしたやりとりから夏目に対しての見かたが変わっていく。

そんな折、北川に異動命令が出て営業部から企画部に。
今まで外回りが多くなんとかしのげていた赤面症が、女性の多い部署で社内滞在時間まで増えてピンチと思いきや、夏目のいる開発部と部屋が隣とわかって、一気に北川が夏目に懐き急接近。

北川は夏目といると素になれると懐いていくが、北川のことが好みのど真ん中である夏目にしたら嬉しいけど困る的なやりとりがいいです。

お互いきっちり仕事をこなしながら、その中で距離を縮めていく感じが好きですね。
後輩のミスから一緒に残業することになり、夏目が信頼する相棒の富田の立場を羨ましく感じてしまったり。

この同僚の富田さんがまたいい味を出してるんですよ。
夏目がゲイということや夏目の好みのタイプが北川ということも知っていて、後押ししてくれたりする。

その富田さんはいきつけのバーで自分の浮いた話は何もないし、テキトーに遊んでるだけとマスターにカラカラ笑っていますが、なんかマスターの視線やしぐさに何か感じるんですけど!と読んだ時に思っていたら、現在雑誌の方ではこの富田さんのお話が連載中とか。

そちらも楽しみです。

北川と夏目も心の中で思っていたことをお互い伝え合ってハッピーエンド。

大きな出来事とかがあるわけではないですが、接待があり異動あり社食あり残業ありとサラリーマンの日常の中でふたりの恋が進展していく過程が丁寧に描かれていてよかったです。







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