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BLマンガ読書日記ときどき脱線

日々の癒しにたしなんでいるBLコミックの感想や紹介をしていきます。たまにハーレクインとか、脱線する時も。

2018年02月

28 2月

「なびかないにもほどがある」ここのつヒロ

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。


ここのつヒロ先生は2冊目のコミックスがとうとう発売されましたね。
早く読みたい気持ちもあるのですが、電子配信はまだ先のようで・・・



「この犬はまだ甘い毒を知らない」著者:ここのつヒロ

↑この画像を見て最新刊の情報?と思った方にはごめんなさい。


というわけで、
今日はここのつヒロ先生の初コミックス「なびかないにもほどがある」です。

これは電子書籍の新刊情報で表紙を見て、初めての作家さんだけど気になる・・・と思って試し読みをしたところ、めっちゃ先が気になる!となって即買いした作品です。


「なびかないにもほどがある」著者:ここのつヒロ

表紙の蒲原(かんばら)が同級生の沓間(くつま)にあれこれするのですが、自分になびかないにもほどがあるぜってな感じのストーリーです。

後半には別のお話が同時収録されていて、こちらは義理の兄弟の恋で両方とも高校生のお話です。

シリアス度 ★☆☆☆
H度 ★★☆☆


ーーネタバレにはお気を付け下さいねーー



沓間は地学部で顧問の先生のことが好き。一方、蒲原はバイトと遊びのし過ぎで留年危機になったところ、担任が顧問をしている地学部で更生させられることになります。

沓間がひとりで部室で先生を思いながらイタしているところを見かけた蒲原は、それをネタに沓間と何度もHをし沓間もそれに応じるけど蒲原のことを見ようともしない。

沓間が見るのがどうして自分じゃないんだ、と思っていたけれど、沓間は沓間でちゃんと蒲原のことを知り始めていたんですね。

次は俺に恋をして、と晴れて付き合うことになったふたり。

でも真面目な沓間と今まで素行が悪かった蒲原が一緒にいることで疑われたりと波乱も。
蒲原は沓間と一緒にいたいから真面目な身なりに自分を変え、いい加減な気持ちじゃないと沓間に告げる。

最初はなしくずしに始まった二人も、お互いをちゃんと大切に想うように気持ちが育ってきている過程がゆっくり描かれています。

蒲原が昔のおイタを後悔したり醜態をさらしたりとありながらも、沓間も少しずつ蒲原に新しい表情を見せながらふたりの結びつきがより深くなっていきます。

沓間のクールビューティーが崩れる表情とか、蒲原のイケメンぶりとか、メリハリもあってとても面白くてラストもほっこり。

地学部が舞台なので、石の話とか採掘のシーンとかもしっかり書かれてて読み応えありました。


そして、もう1作。
「この花は神様にだってあげない」

この花とは、コウちゃんにとっての一太。
両親が亡くなったことで血のつながりのない遠縁に引き取られ、同学年で義理の兄弟になったふたり。

あきらめていた野球を一太が背中を押してくれたことで、また始められることになったコウちゃんにとって一太は何ものにも代えがたく誰にも渡したくない大切な人。

でも一太が純真で何もわかってないことをいいことに手を出してしまうんですね。

コウちゃんは自分のことをクズだと思っている。
一太が自分を大切にしてくれるのは同情と恋を錯覚しただけだと。
それをいいことに一太を独占したいと思ってたのに・・・一太もコウちゃんにちゃんと恋をしていたってわかってよかったね。

と思いきや、コウちゃんはいろいろ考えすぎてしまうんですよね。
そういう意味では一太のほうが男前かもしれません。

かわいい一太と野球部のヒーローであるコウちゃん。もだもだしながらも優しい恋をしているふたりがかわいくてしかたありません。

あとは、コウちゃんのチームメートとのシマとのやりとりもいい。

そして一太はコウちゃんのために「勝負運を貯める」!?
社会貢献で積んだ徳でポイントゲットしてコウちゃん専用の勝負運口座に貯めたいらしいです。

なんだかんだでコウちゃんと一太の間には誰も入る隙間はありません。
ちょっとシリアスでジーンときながら、笑いもあるかわいらしいお話でした。




27 2月

「恋かもしれない」波真田かもめ

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

波真田かもめ先生の「恋かもしれない」はフルールコミックスのwebサイトで連載されていました。
3巻まで発売されていて、これで完結です。











年下の大学生と、ゲイで書籍の校正をしている社会人との出会いから始まるお話です。

これはフルールのwebサイトで連載中から読んでいました。
本文中には別の言い方で表現されるのですが、フルールの紹介ページにあるフレーズがとても好きです。

「こっそり生きてこーよ、ふたりで。」

このフレーズだけ見てもそれほど特別には思えないかもしれないけど、作品を読んでいくとこの言葉がすごく響いてきます。

シリアス度 ★☆☆☆
H度 ★★☆☆


ーーここからネタバレもありますーー




失恋して沖縄の離島に勢いで行った踊場と、踊場が海に落ちそうになったりふらついて倒れたところを助けてくれた弥生。
踊場が死のうとしてるんじゃないかと心配してくれた弥生に、踊場はゲイで失恋したこと、もう恋なんていらないと自分の身の上を話すことで楽になる。

踊場は二度と会うこともないし弥生の声が心地良くてついいろいろ話してしまうのですが、東京に戻ってまた弥生に会ってしまうんですね。

そして年上だと思ったらまさかの年下でしかも大学生。
もう二度と会わないようにしようと思いながら、行く先々でばったり会ってしまう。

弥生のことは気にしてないつもりでも、弥生とHしている夢を見てしまった踊場は単なる欲求不満なのか、実は弥生のことが気になっているのか。

弥生の方はまだ踊場が失恋を引きずっていると思っているので、つい気にかけてしまう。
いろいろ言ってくる弥生につい「俺の性欲を満足させられるのか」と売り言葉に買い言葉で言ってしまったことからセフレの関係が始まります。

思いがけず弥生の初体験の相手になってしまった踊場は、ゲイではない弥生に本気にならないように自制しようとするのに弥生の方はどんどん踊場にはまっていく。

なにもかもとっぱらってしまえば二人は相性も良くお互いを好きになっているのに、それができなくてすれ違ったりケンカをしてしまう過程がじれったかったりします。

弥生はまっすぐに踊場に向き合ってくるけど、踊場はいままでの経験があるだけに考えすぎて素直になれないところももどかしいけど、少しずつ少しずつ逃げられなくなって離れられなくなっていくのが読みポイントかな。

弥生の成長と、踊場がなんだかんだ理由をつけて認めないようにしていながら結局弥生を受け入れていくところ、そんなふたりのやりとりに引き込まれる話です。

波真田かもめ先生の作品は、ゆっくりゆっくり時間をかけてふたりが恋をしていく過程が優しく描けていて好きです。

この「恋かもしれない」は優しい気持ちで読める作品で、読み終えた後にきっとふたりこのまま幸せに生きていくんだろうなと想像してしまいます。

最後に踊場が「弥生を好きになってよかった」って思えてよかった。

ほかにも弥生の先輩で同じくゲイの篠先輩とか、踊場があこがれていた作家の木地先生といった個性が強い脇キャラの活躍もまだまだ読みたかった。

優しくて、幸せな話。大好きです。また番外編とか描いてくれないかな。

3/1までですが、電子書籍サイトではフルール3周年フェアをやっていて、一部のコミックスが無料または50%オフで購入できますよ。

「恋かもしれない」も一部対象になってます。








22 2月

「ジェラテリアスーパーノヴァ royal vanilla」キタハラリイ

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。


前回の記事の続きで、
「ジェラテリアスーパーノヴァ」の続刊です。





前作「ジェラテリアスーパーノヴァ」の記事はこちら





前作を読んでいない方は、これ以降はネタバレになりますから気を付けてください。








シリアス度 ★☆☆☆
H度 ★★☆☆

前作では、出会い系で知り合ったセフレからお互いの名前を知り恋人になるところまででした。
続刊では前作のラストから2年後から始まります。

大学生だったトモ(里谷)も社会人になり、毎週末を一緒に過ごす二人。
一緒に暮らすところまではまだ進んでいません。
前作ではトモ目線でトモの過去が描かれていましたが、今作は直規目線で直規の過去が描かれています。

直規は誰と付き合っても相手に好意を持っていても一緒に眠ることができず、それが今まで別れに繋がっていた。
トモともそうなることを恐れて一歩を踏み出せなかったんですね。
トモとは自然と一緒に眠ることができる。
ようやく心から愛せて気持ちを許せる相手と出会えて、幸せそうです。

でもトモは恋愛に不慣れだし計算とかもできない純真な子なので、どうしたら直規が少しでも長い間自分を好きでいてくれるんだろう、と手探りの恋愛をしてるんですよ。
それなのに直規ったらおかしな嫉妬でトモを泣かせてしまって、もう。

直規の言葉に傷ついたトモ。
そのトモに直規は「トモ以外に自分から誰かを好きになったことがないから、トモが他に恋愛をしていたら自分より好きになれる相手がいたんじゃないかと不安だ」と告げます。
トモは傷つけられたことよりも自分から好きになったのがトモだけという言葉に、嬉しいと真っ赤に。

トモはとにかく恋愛なれしていないし、直規がおかしな態度取るたびに何か自分がいけなかったのかと不安になってしまって赤くなったり青くなったりするところがかわいかったりもするのだけれど。

直規はまあ自覚ありますがいろいろ歪んでいて、でもトモはそれを簡単に崩していってしまう。
お互いの不安や嫉妬などを垣間見れて、またさらに仲の深まったふたりでした。

この後、1ページ漫画やショートストーリーが何本かあって、最終章になります。

この1ページ漫画とショートストーリーもほのぼのしてて楽しい。

・ジェラテリアスーパーノヴァ店長の独り言→やっぱり店長もいろいろ思ってたんですね。
・そろそろ呼び名を決めませんか
・念願のカニのピザを取りました
・今日はお家デートです
・制服着てみませんか
・政田が風邪をひきました→直規さんのことです
・眼鏡とYシャツと里谷
・仕事帰りの平日デートです
・やっと友達に言いました
・(うっかり)職場の人に言いました
・6月3日金曜日、19時30分に駅前で→政田直規さんのお誕生日前日に待ち合わせ
・里谷の就職内定祝いに温泉旅行にきましたー浴衣編
・里谷の就職内定祝いに温泉旅行にきましたー露店風呂編
・happy strawverry flavory→ショートストーリー トモの誕生日
・6月4日日曜日、18時16分の里谷宅にて→直規さんのお誕生日です

いろんな二人のイベントや表情が見れて楽しいショートショートです。

そして、最終章「royal vanilla」へ・・・
付き合って4年。トモの大学時代の友人から結婚報告が。
トモはその友人にだけは直規さんのこと打ち明けていて、お互いの恋を応援し合っていたんですね。
トモの誰にも言えない恋も応援してもらえてたとわかって嬉しいです。
やっぱり一人で悩むのと、わかってくれている人がいるのとでは違うと思うので。。。

トモは直規の部屋に行っても私物を置いたりしないし、合鍵も受け取らない。
それは一定の距離を置いて傷つかないようにしてきたから。

それでも4年。ふたりでゆっくり関係を深めて行って、直規はそろそろ一緒に住みませんかとトモに告げる。
ここの直規の「普通の何でもない日に言いたかったんだ」というところがいいなーと思います。
普通の何気ない日常の積み重ねが幸せって思えるから。

ちゃんと引っ越した後まで描かれていて幸せな気持ちに浸れます。

この後は、
「ドラマCDのアフレコレポート漫画」が収録されてます。

電子書籍は特典でショート漫画付き。
引っ越し当日の話。
これを読むことで全体の満足度がさらに上がりました。
ラストの1カットは、会社での直規と同僚なのですが、モテる直規と女子たちから仲介を頼まれる同僚のやりとりが今作では結構でてきて面白かったです。

そしてカバー下の1ページ漫画も収録されています。

前作の表紙で辛かったらやだなーとなかなか読めずにいましたが、読んでよかった。









22 2月

「ジェラテリアスーパーノヴァ」キタハラリイ

つらつらと好きなBLコミックについて語るブログです。
内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

キタハラリイ先生の「ジェラテリアスーパーノヴァ」です。






こちらは続刊です↓続刊の記事はこちら








これは実は続刊がでるまで買おうかどうしようかずーっと迷っていた作品です。
評価が高く人気があるのは知っていたのですが、表紙の雰囲気から辛そうだなーと思っていたからです。
でも続刊の表紙が明るく幸せそうだったので、俄然気になって2冊同時購入しました(☆゚∀゚)


シリアス度 ★★☆☆
H度 ★★★☆

お互い臆病で踏み込めない。踏み込んだ先に何があるのかが怖くて動けない。そんな話です。

タイトルのスーパーノヴァというのは、ジェラート屋さんの名前。
大学生の里谷くんが出会い系で知り合ったセフレとの待ち合わせに使う場所で、ここでふたりでジェラートを買って里谷の家に向かう。

通り沿いにこんな洒落たジェラート屋さんがあるのが、うらやましいデス。
ジェラート屋なんて郊外のイオンにしかないよ。


---これ以降、ネタバレありますーーー

で、出会い系で知り合った二人は半年くらいそんなことを続けているのですが、ハンドルネームだけでお互いの名前も知らない。仕事も知らない。何も知らない。

里谷はゲイということを誰にも内緒にしていて、そのせいかどこかで一線を引いてしまっている。
相手とも適度な距離を保っていたのに初めて事後に食事に行ったり、偶然里谷の誕生日が近いことがわかって会おうよと言われたりと何かが動いたことに動揺して断ってしまう。

結局、里谷の誕生日は大学の友人たちとカラオケに行き、別のところに移動する時に通りで別の飲み屋の前にいた相手と偶然会うが、いつもと違うリーマン姿にまた動揺してうまくしゃべれない。

動揺したり落ち込んだりする里谷くんがかわいい。

相手は里谷を優しく見つめたり髪をなでたり気持ちが移ってきたのかなと思いきや、冬のある日を最後に相手への連絡が取れなくなってしまうことで、読んでるこちらとしては「え?なんで?」となるわけですよ。

やがて冬が春になり里谷も就活で忙しくなっていく。
ジェラート屋でいままでバニラしか食べなかったけど全部のフレーバーを食べ終わるころには忘れられると、毎日違うフレーバーを食べるようになったある日、相手が里谷の前に現れて・・・

出会い系で知り合ったせいでお互い踏み込めず気持ちを隠したまま逃げてしまった。
でもそれは変えられないから、一歩踏み込んで始めよう。

ここで初めてお互い自己紹介をするんです。

今までは名もない相手。これからは名前を知ってる好きな人。

BLのハッピーエンド大好きです

描き下ろしは、初めてのデート。
お相手の直規さん視点で進みます。
初めてのデートでラブラブかと思いきや、里谷がそっけない。
でもそれは好きな人とのデートが初めてで緊張していたからで・・・

次は、続刊について書く予定。







20 2月

「麗しのスーザン」よこたようこ

内容によってはネタバレを含みますのでご注意ください。

今回は脱線してハーレクイン漫画の紹介です。
 


麗しのスーザン (ハーレクインコミックス)
よこた ようこ
ハーレクイン
2013-10-09






これ、電子書籍サイトのユーザーレビューでは評価が低かったんですが、私は結構好きなんですよね。

ロマンス度 ★☆☆☆
ゴージャス度 ★☆☆☆
H度 ★☆☆☆

あくまで私の見解ですが、これでどこがハーレクイン?と思われるほど、たぶん話としては地味だと思います。
じゃあ何が好きなのかというと、純情無垢な女性と彼女を見守るエリート男性という組み合わせが好きなんです。
しかも美人でスタイルもよくて仕事もできる女性が身近にいるのに目もくれずというパターン。

そもそも表紙から、ハーレクインには珍しいパターン。
男女が並んで横にいない表紙はかなり少ないです。

サザランド家に雇われていた父親が亡くなったことで一人ロンドンで暮らすスーザンと、3年前にサザランド家を出てアメリカに言ってしまった跡取り息子のデイン。

スーザンが地元からいなくなってしまったことを知り、居場所を探してスーザンを訪ねて一人ぼっちのスーザンを自分の所有するアパートメントに連れていき、自分が所有する会社の一つに就職させるところから始まります。

スーザンが務める会社の社長は、デインについてアメリカから来た美人で有能なアンジェラ。
アンジェラに嫌味を言われたり牽制されたりするんですが、この時のスーザンの感想が「やな感じーーー」
よくあるハーレクインだといじわるにへこんだり嘆いたり感情のメリハリが激しい感じがしますが、スーザンにはアンジェラの攻撃が通用しない。

ここで傷ついてしまうと同居しているデインともぎくしゃくという展開になりそうなんですが、アンジェラそっちのけで少しずつ二人の距離が縮まっていくのがいい。

デインがアメリカに行ったわけは義母にあり、父親の会社を取り戻すために動いていて最後は決着をつけに屋敷に二人で戻るというのがメインのストーリーですが、それよりもデインとスーザンのやり取りが好きでした。

アンジェラの不正に気付き、でもそれを暴くことはデインの夢を潰すかもしれないとなった時も嘆いたりするのではなく、デインと向き合うところとか。
純粋なだけでなく強さや賢さも持っているスーザンにデインも魅了されたんでしょう。

ストーリーの中でデインがスーザンに3回くらい「僕にも好みはある」と言うのですが、スーザンには全然わかっていないところもほのぼのしてて好きなシーンです。

そんな二人なので、Hシーンは当然ありません。
キスどまり。しかもデインがスーザンを襲ったみたいになっちゃって。
スーザンはデインの穏やかな雰囲気にドキドキするばかりですが、デインは実は二人っきりの時に結構我慢してたのかも。
はー、かわいい話です。





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